【運動していないのに疲れる?「重力ストレス」が体に与える意外な負担とは】
「最近、なんとなく疲れが取れない」
「不調の原因がわからない」
そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、私たちの体には日常的に“ストレス”がかかっており、それが積み重なることで体調不良につながることがあります。
では、そもそも人間にとって“本当に体に悪いストレス”とは何なのか?
WHOが採用しているセリエのストレス学説によると、体への負荷が大きい順に
- 「重力」
- 「気候変動」
- 「ウイルス・細菌」
- 「薬・お酒・たばこ」
- 「精神的ストレス」
の5つがあるとされています。
これらのストレスが日々蓄積されることで、体調を崩す大きな原因となっているのです。
今回から全5回にわたり、「人間にとって悪影響を与える5つのストレス」について解説していきます。
もっとも見落とされがちな【重力に逆らうストレス】
第1回は、もっとも見落とされがちな【重力に逆らうストレス】について。
「動いていないのに疲れが取れない」と感じたことはありませんか?
実は、私たちは普段から“重力”という目に見えない負荷にさらされています。
立っている、座っているといった日常の姿勢でも、体は常に重力に逆らって筋肉を使っています。
これは一見「動いていない」ように見えても、筋肉は持続的に緊張を強いられており、いわば“静かな運動”を続けているような状態です。
例えば…
「前へならえ」の姿勢を1時間続けたら、どうでしょう?
腕は動かしていないのに、重くなってきてつらくなりますよね。
このように、姿勢を保つというだけでも重力に抗うためにエネルギーを使っており、それが積もり積もって“疲れ”として現れてきます。
特に、デスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続ける職業の方は要注意です。
肩こりや腰痛、全身のだるさなど、明確な運動をしていなくても体に大きなストレスがかかっているのです。
こんな体の症状がある時は…
「体が重だるい」
「違和感がある」
「朝起きてもスッキリしない」
これらは重力ストレスの影響かもしれません。
体が出している小さなサインを見逃さず、定期的にメンテナンスを取り入れることが、ストレスに負けない体づくりの第一歩です。
次回は、気候変動によるストレスについて解説します。