ここ最近、その日ごとの気温差が大きかったり、一日の中でも朝晩と昼の温度差が激しくて、体がついていけないと感じる方が増えています。
当院にいらっしゃる患者様の中にも、体調を崩したり、頭痛やめまいや肩腰の痛みがひどくなる方が多く、気温差の影響を強く受けているケースが見られます。
気温差による体調不良の感じ方には個人差がありますが、一般的に一日の気温差が7℃以上になると、自律神経が乱れやすくなり、体調を崩す人が増えると言われています。
ここ一週間の最高気温、最低気温の差は、ほとんどの日が7℃以上です。
気温差と体調への影響
• 5℃以内の変化 → 体が適応しやすい範囲
• 7℃以上の変化 → 自律神経が乱れやすくなり、疲労感や頭痛、めまいがひどくなる。
筋肉や内臓への負担が増え、関連する部位の重だるさや痛みが増す。
• 10℃以上の変化 → 影響がさらに強まり、寒暖差アレルギー(くしゃみ・鼻水)や倦怠感が起こりやすくなる。
筋肉や内臓への負担がさらに増し、ぎっくり腰や寝違えなど急性の症状が出やすくなる。
さらに自律神経の乱れは免疫力や回復力にも影響します。
自律神経には、交感神経(活動)と副交感神経(休息・回復)の2つがあり、このバランスが取れていると体は元気に保たれます。
しかし、気温差の影響を受け続けていると、このバランスが崩れてしまいます。
- 免疫力の低下
ストレスが多いと、交感神経が働きすぎて体がずっと緊張状態になります。
その結果、免疫の働きが弱まり、風邪をひきやすくなったり、病気にかかりやすくなります。 - 回復力の低下
体を回復させるのは副交感神経の役割ですが、バランスが崩れるとうまく機能しません。
すると、しっかり寝ても疲れが取れなかったり、ちょっとした傷が治るのに時間がかかります。
つまり、自律神経が乱れると「病気になりやすく、治りにくい体」になってしまうのです。
気温差に負けないための対策
- 服装の調整:朝晩の冷え込みに備えて、重ね着を工夫する。
- ホームケアを行う:脳への血流量を上げ自律神経の乱れを整える。
- 十分な睡眠をとる:睡眠不足は自律神経の乱れを招くため、しっかり休息をとる。
- 朝日を浴びる:朝起きたら太陽の光を浴びて、体内時計をリセットする。
気温差が大きい日は特に、体調管理を意識して過ごすことが大切です。
これだけ、一日の中で気温差があれば体調を崩すのは当たり前です。
普段から服装の調整や生活習慣の工夫、ホームケアなどで、自律神経の負担を減らし体調を良い状態に保つように気を付けていきましょう。